まずは、こちらのシューズをご覧いただきたい。端正なフォルムに美麗な艶感。すべて東京・銀座の「クロコダイルの匠」、ゼルパリのラインナップだ。
 素材はもちろん極上のクロコダイルなのだが、驚くべきは製作するにあたって片側1匹ずつ、左右で2匹のクロコダイルを使用するという贅沢さだ。長方形のウロコが規則正しく並ぶナイルクロコダイルや、正方形に近い大きなウロコが特徴のシャムクロコダイルの腹側の四角形のウロコ模様がアッパーにくるように、そしてシューサイドに向かって徐々に細かいウロコ模様が連なっていくように、キレイなハラワニ革を厳選。デザイン上、靴ヒモのあるホールカットシューズはパーツ分けしないで1枚革のまま仕上げる。コインローファーやスニーカータイプは、ウロコの大きさや風合いを加味しながら1枚の革をそれぞれのパーツに裁断後に縫製をする。
 ゼルパリのクロコダイルシューズには、まだまだクローズアップしたいことがある。
 品質にこだわり抜くゼルパリらしく、1足、1足、都内の工房で靴職人たちが手作業で製作する。その製法は製靴の世界で最上級とされている「ハンドソーン・ウェルテッド」。この製法にはいろいろなメリットがあるのだが、その反面、機械が使えず、手間がかかる。何より靴職人にも、長い時間をかけてしか獲得できない高い技術力が求められる。
「上質のクロコをボクたちが丁寧に仕上げたゼルパリのシューズは、靴に足を入れた瞬間に違いがわかると思います」工房の代表、橋本公宏さんは言う。
 ゼルパリのクロコダイルシューズは、ふつうに靴選びをするときのように既製のサイズから選ぶ方法のほか、より高いフィッティングを希望する人のためにフルオーダーも受け付けている。色もカラーチャートからオーダーできる上、特色や微妙なグラデーションにも可能な限り対応してくれる。
「ユーザーさんのたいていのワガママにお応えできるのも、ハンドメイドのいいところかもしれませんね」
 橋本代表たちゼルパリの靴職人は、決して妥協や手間を惜しまないプロフェッショナルなのである。

熟練の靴職人によりハンドソーン・ウェルテッド製法で作られる逸品。リペアの際は中底が温存できるので、足に馴染んだインソールを引き継げる。クロコの種類はシャムクロコダイルとナイルクロコダイル。カラーは単色だけでなくグラデーションもオーダー可能。

左は紐穴が5つで右が3つ。フルオーダーメイドだから、紐穴だって好みのデザインが可能なのだ。

  

こちらも1足でクロコを2匹を要するゴージャスなローファー。カジュアルシーンに合わせれば最上級のコーデを楽しめる。同シリーズのスニーカーも展開されている。

ZELE-PARIS(ゼル・パリ)銀座本店
03-3575-1155
http://www.zele-paris.jp