バンクーバーファッションウィーク2022年秋・冬コレクション2日目

2022年4月8日、BC州バンクーバー、バンクーバー・ファッション・ウィーク2022年秋冬シーズン2日目。フランス・スイス・アメリカ・日本・韓国からのデザイナーがランウェイに登場し、秋冬シーズンの最新コレクションを披露しました。


LaSalle College

LaSalle Collegeから、内なる直感と表現を探求する6人の才能ある学生が参加しました。今回のシーズンで発表したデザイナーは、Haby Camera、Elie Jesmani、Jackson Lee、Eduardo Lozano Ramos、Renda Pei、Yichi Zhangの6人です。若手デザイナーたちは、ブラウンのアクセント、アシンメトリーなバックル、ラッフルのレイヤー、グラデーションの繊維などといった幅広い作品でランウェイを驚かせました。また、大胆なオーバーサイズのブラックのニットダウンジャケットが目を引きました。LaSalleのコレクションは、アシンメトリー、アースカラー、インダストリアルというテーマで構成されています。


Couleurs d’Afrique

カメルーン出身のフランス人デザイナーAlineは、家業のCouleurs d’Afriqueを継承し、レユニオン島、マダガスカル、カメルーン、ケニア、エチオピアの縫製チームによって作られたコレクションを発表しました。彼女の既製服ブランドは、より質の高い生活を送る機会を提供する人道的活動に積極的に取り組んでいます。Couleurs d’ Afriqueは2022年秋冬コレクションで、ロープのアクセント、パフスリーブ、ホルターネックライン、シマー素材、部族的な花柄など、大胆なステートメントを打ち出しました。オレンジ ブルー、グリーン、レッド、ピーコックなどの色彩を、トロピカルでありながらビジネスカジュアルなコレクションとして遊び心満載に表現し、観客を魅了しました。


Guido Vera

チリ出身のGuido Veraは、パタゴニアのテキスタイルレスキュー、伝統、文化に注目し、持続可能なファッション業界を再構築することで、チリ人男性の服に新しい視点を確立することに成功しています。彼は4年以上ファッション業界で働き、国内外のブランドのコンテンツを作成し、個人のストリートスタイルに関するTipsや記事を書いています。今シーズンの作品は、グリーンレザー、刺繍の帽子、フリンジ、メッシュのアクセントに加え、ニュートラルな色調を見せ、ランナウェイに嵐を巻き起こしました。


L’Amour Brut

このコレクション “ Pursit of Happiness ” は、70年代から00年代にかけての時代からインスピレーションを得て、時間をかけて夢を現実のものにすることを提案しています。L’Amour Brut は、アップサイクルやends-of-rollsを利用することで環境に配慮しながら、素材や色をミックスしてユニークな作品を作り上げています。観客はランウェイに登場した鮮やかなピンク、グリーン、そしてデニムのパッチワークを見てデザイナーを賞賛しました。それぞれの作品には、美しいアクセントのバッグ、ベルト、手袋が添えられていました。


Soraya Creations

Soraya Creations は、Homayra Kardanがジュネーブで立ち上げた高級ブランドです。アフガニスタンの伝統的な衣服からインスピレーションを受け、自らモデルをデザインしています。彼女は衣服が丁寧に製作されている工房を訪問するために、定期的にトルコ、インド、アフガニスタンを訪ねています。ランウェイでは鳥や花、カエデの葉( チナル )など、自然からインスピレーションを得たアーリ刺繍を披露しました。またSoraya Creationsでは、ゴールドやシルバーのアクセント、刺繍のワッペンにあしらわれたミラー、そして美しいアクセサリーが組み合わされていました。伝統的なアフガン柄は、袖口とジャケットの前身頃に施されています。


Saba & Co

Saba & Coは、女性の体型、スタイル、内なる力を受け入れるために作られた柔らかい、テーラードシルエットを披露しました。アースカラーの中間色を基調としたこの秋冬のコレクションは、女性が快適に「 着る 」ことができ、自分自身の持つ本来の力を「 受け入れる 」ことを可能にします。このコレクションは、あらゆる体型、カーブ、シルエット、予算に適した、一日中快適かつ上品を体現しています。コレクションのすべてのアイテムは汎用性が高く、洗練されているので、カジュアルにもプロフェッショナルにも、どんな服装も受け入れることができます。この万能なコレクションは、バンクーバーのファッションと完璧にマッチしており、観客から賞賛の声が上がりました。


L’eternel Paris

L’eternel Parisは、韓国のソウルで、クラシック音楽とファッションを愛するデザイナーによって設立されました。L’eternalは、東洋と西洋の美しさを融合させたユニークなデザイン哲学を持っています。コレクションは、実用的で快適、生き生きとしていて、時には落ち着きとダイナミックさを保ちながら、どんな体型にもフィットするように作られています。フランスのエレガンスと感性のひねりが融合された彼らの服は、境界線を曖昧にする洗練された東洋の雰囲気をもっています。L’eternel Parisは、服という楽器を通して、アーティスティックなメロディーを奏でます。ニュートラルでパステルな色調のコレクションは、アシンメトリーとゴールドのアクセントが完璧に調和しています。


Soseisoudou

北海道美深町出身のRika Hemmiは、地元の農場で処分される大量の羊の毛のギャップに気づき、「 羊の毛を使った服を作りたい 」と思い立ち、「 Soseisoudou 」 を立ち上げました。これをきっかけに、世界各地から羊毛を集め、サステイナブルな天然素材を使った服作りに取り組んでいます。Soseisoudouの落ち着いたコレクションは、羊の毛を使ったさまざまなアイテムで観客を魅了しました。黒、白、グレーの羊毛がブレンドされた上品なコレクションです。すべての作品には、帽子、イヤリング、スカーフが見事に相応していました。


#whysocerealz!

2019年に設立された#whysocerealz!は、表現を軽快に保ちつつ、シリアスなトピックに焦点を当てたブランドアイデンティティを展開しています。聖書の一節 ” When I want to do good, evil is rightthere with me. ” からインスピレーションを得ています。#Whysocerealz!の秋冬コレクションは、人間の本性の良い面と悪い面を包括的に表現しています。#Whysocerealzは、ダークで邪悪な作品と、対照的なライトで明るい作品をマッチングさせ、観客を驚かせました。コレクションは、パッチワーク、ジッパー、チェック柄を様々な色で表現しています。暗い赤、青、グレーは悪を象徴し、白、水色、ベージュで善が表現されていました。


バンクーバーファッションウィーク

2001年に設立されたVFWは、カナダおよび国際的なファッションデザイナー、そしてファッション業界をサポートするために設立された組織です。プロデューサーのJamal Abdourahmanによって設立されたVFWは、バンクーバーファッションウィーク、バンクーバーキッズファッションウィーク、グローバルファッションコレクティブの所有、及び、プロデュースをしています。今年、21年目となるVFWは継続的なパートナーシップを世界中に構築し国際的に認知されています。今後も、VFWは引き続き皆様と強力なパートナーシップを作り続けて参ります。