「BARBOUR」のワックスジャケットに伝統の重みを想う

歴史も伝統も一日にしてならず。だから、重い。

 明けましておめでとうございます。2023年も読者のみなさまにお楽しみいただける『HEROES』でありたいと切に願っております。
 さて、歴史や伝統は、当然ながら長い時間をかけた積み重ねが産み出すもの。そして、そんな歴史や伝統を持つブランドは、ある時はそれらを頑なに守り、またある時は逆に自らの手で破ってきました。いわゆる「型破り」ですね。長い歴史を誇るブランドがいまも生き残っているのは、守るべきものと変えるべきものの見極めを間違えなかったから、と言えるのではないでしょうか。

BARBOURの進化版ワックスジャケット

 コチラはBARBOURの新しい「BEAUFORTワックスジャケット」です。旧作と変わらないように見えますが、現行モデルはワックスが無臭でベタ付きもほぼ感じない作り。服の魅力は損なわず、着やすさだけを上昇させたその姿勢は、「伝統」の名の上に胡坐をかかないBARBOURの誠意と言えるでしょう。

BARBOUR
しっとりとした質感を特徴的なワックスジャケット。バブアーの大人気モデルです。6万0500円
●問い合わせ
サカゼン日本橋本店
TEL:0120-78-1641

名誉ある英国王室御用達ブランド

 そして、タグに並ぶ「例のマーク」。これは故エディンバラ公、故エリザベス女王、プリンス・オブ・ウェールズ(現チャールズ3世)から授かった「ロイヤルワラント」と呼ばれる紋章で、「英国王室御用達」を表す印です。しかも、この3者が全員認定した「3ワラント」ブランドはごくわずか。「その時々のトレンドではなく、自分たちの服のファンを大事に服を作る」BARBOURの哲学が認められた証でもあるのです。