【ルイ・ヴィトン】新作ウォッチ「タンブール アインシュタイン オートマタ オンリー ウォッチ 2023」

ルイ・ヴィトンは、「オンリーウォッチ 2023」のチャリティ・イベントに出品をする新作ウォッチ「タンブール アインシュタイン オートマタ オンリー ウォッチ 2023」を発表しました。

「オンリーウォッチ」は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対する認識を高め、小児、主に男児がかかる死にいたる衰弱性疾患の臨床研究の資金を募るために2005年に創設されました。隔年で開催される「オンリーウォッチ チャリティ ウォッチ オークション」に、メゾンは今年で10年連続の参加となります。今回、ルイ・ヴィトンは、「タンブール アインシュタイン オートマタ オンリー ウォッチ 2023」の出品を通じて、より良い未来を目指すこの活動に敬意を表します。このウォッチは、メゾンの革新的な自社製オートマタウォッチの継続的な進化を示すと共に、創設以来支援してきたこのチャリティ・イベントとメゾンとの緊密な繋がりを象徴するものです。

行動の時
天才は一夜にして生まれません。最高の頭脳が認められるためには、内なる思考プロセスを外の世界に示さなければなりません。最も画期的なアイディアでさえ行動、信念、忍耐力を通じて実を結ぶことがない限り実現しないまま終わってしまいます。理論化する以上のことを成し得た、アルベルト・アインシュタイン。彼が発表した研究は、現代物理学を形づくり、私たちを取巻く世界についての最新の理解の礎となっています。またリュック・ペタヴィーノは、息子のポールがかかった病の奇跡の治療法を夢見ただけではありません。世界で最も成功を収めたウォッチ チャリティ・オークションを立ち上げて、充分な資金を集めたのです。「オンリーウォッチ」から資金提供を受けた研究者らは、今や、命を救う可能性のある薬を治験中です。

「タンブール アインシュタイン オートマタ」の誕生の地はアインシュタインが研究を行っていた場所──チューリッヒから数百キロメートルの距離に佇む「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」。ルイ・ヴィトンのウォッチメイキング専門技術の発展は、このユニークなタイムピースに明確に示されており、時計師と職人の才能を証明しています。

この唯一無二のウォッチの特徴は、微細彫刻とグリザイユエナメルの技法を採り入れた、卓越した職人技のダイアルです。これら2つの歴史ある職人技が、アルベルト・アインシュタインの肖像を描くために用いられています。この肖像は、思いがけない瞬間に茶目っ気たっぷりに舌を出している、かの有名ないたずらっぽいポートレート写真を基に解釈されたものです。

アインシュタインの顔の左側には、彼の画期的な学術研究を想起させるチョークで記したような走り書きがありますが、そのうちの1つは「E = LV²」となっています。これはアインシュタインの質量とエネルギーの等価性の公式「E = MC²」の遊び心溢れる隠喩です。ダイアルの最下部近くにある、4つの原子価軌道を伴った原子模型は、量子力学へのアインシュタインの非常に優れた貢献を讃えるものですが、よく見てみると、原子模型には先の尖ったモノグラム・フラワーの形が組み込まれていることも分かります。

アインシュタインの額の真ん中に開いている穴が表示する未解決の等式「T = ?」──このウォッチを見て、一体何時だろうと疑問に感じる他者の考えを反映しています。アインシュタインの左目は、ブルーラッカーのモノグラム・フラワーに置き換えられ、ダイアル上で唯一着色された2つの要素のうちの1つになっています。2つ目の色の着いた要素は、もちろんアインシュタインのピンクの舌。彼がこれから明かそうとしていることへの私たちの反応が想像できないかのように、舌を半分出しています。

アインシュタインの代名詞とも言える無造作な髪は、複雑で綿密な彫刻作業を要するスティール製。独創的かつ革命的な彼の研究を反映して、46.8mmのケースからはみ出し、片方の幅広い髪の房が、遊び心溢れる髪を装ったオートマタのプッシュボタンに。このプッシュボタンを押すと、ダイアル上で4つのアニメーションが動き出し、すべての疑問に答えが出されます。「タンブール アインシュタイン オートマタ」は、技術的に複雑なムーブメントのおかげで、オンデマンドで時刻を知らせるウォッチとなっているのです。

「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」によって製造されたキャリバー525は、このアイコニックな「タンブール」のケース内で時を刻むと共に、ダイアルに命を吹き込みます。「タンブール アインシュタイン オートマタ」は、「タンブール カルペ・ディエム」を2021年度ジュネーブ時計グランプリ(GPHG)でオーダシティ賞受賞へと導いたのと同じムーブメントを搭載しています。

髪の房を押すと、額の穴の表示が変化し、1から12までの数字を表示してアワーを教えてくれます。原子模型が回転し、原子価軌道の1つ(ラッカー塗装が施された先端で区別)が0から60までの目盛りの位置へと移動して、ミニッツを示します。アインシュタインの目にあるモノグラム・フラワーは花びらをすぼめます。これは、ダイアルの下にあるカミソリのように鋭い頭脳を持った精密機構の存在を暗示するものです。そして最後に、正解を出したという歓喜の確信に満ちて、彼の舌をすべて出します。アルベルト・アインシュタイン本人が時刻を教えてくれるので、他の場所に行って時刻を知る理由はありません。

やがて明らかになる最後の1つの秘密がまだ隠されています。有益かつ心躍る情報です。100時間のパワーリザーブが残り少なくなると、インジケーターがLVからOWに変わり、もはや「E = LV²」ではなく、「オンリーウォッチ チャリティ オークション」のイニシャルへと文字が変わるのです。これは、ウォッチに機械的エネルギーを補充するよう着用者に促す視覚的な合図です。

技を結集してさらに進化
メゾンは、ジュネーヴにウォッチメイキングの本部を置きルイ・ヴィトンの名高いウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」も同じジュネーヴに構えています。オートマタウォッチへのルイ・ヴィトンの進出を推し進め続けているのは、「ラ・ファブリク・デュ・タン」の共同設立者であるマスターウォッチメーカーのエンリコ・バルシーニとミシェル・ナバスです。

メゾンの職人の並外れた仕事ぶりは、「タンブール アインシュタイン オートマタ」に見て取れます。世界で最も著名な科学者の顔を再現するという仕事は、アトリエの彫金師ディック・スティーンマンに委ねられました。ディックの立体彫刻の才能は、この工芸の枠を越えて、微細彫刻にまで及んでいます。平面の写真画像を、立体的で生き写しのホワイトゴールド製のアインシュタインの肖像に生まれ変わらせるために合計80時間の作業時間が費やされ、驚異的に高いレベルで再現されています。ディックは額や、目の周り、口の脇のしわを丹念に彫り上げました。アインシュタインの髪や口髭は、一房一房、見分けることができます。スティールはゴールドよりもずっと硬いので、このスティール製ウォッチケースの一部やオートマタのプッシュボタンを成す髪の房を彫るのに、ディックはさらに40時間を費やしました。

アインシュタインの顔のエナメル加工には、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のニコラ・ドゥーブレルの熟練したタッチが必要でした。用いたのは、グリザイユという珍しい技法。一度は失われたと考えられ、10年余り前に復活した歴史ある技法です。この技法では、漆黒のエナメルの下地の上にブラン・ド・リモージュと呼ばれる半透明の白いエナメルの層を徐々に塗り重ねていき、黒と白、その中間のあらゆる濃淡のグレーで構成されたイメージを作り出します。エナメルを一層塗るごとに窯で焼く必要があるため、この手法は、これまでで最も複雑かつ手間のかかるエナメル技法の1つとなっています。

「タンブール アインシュタイン オートマタ」は、ルイ・ヴィトンのタイムピースでグリザイユエナメルが使われた最初の時計であり、ドゥーブレルの並外れた仕事ぶりは、実に生き生きと表現されたアインシュタインの顔と表情を一目見るだけで明らかです。その仕上がりの高さは解剖学的にも本物に見えるほどで、人間の肌の質感がガラス化したエナメルの微細な粒で表現されています。薄いピンクから濃厚なピンクまでの色調でエナメル加工された舌も同様にきめ細かく表現されておりホワイトゴールドのキャンバスのサイズを考えると、信じられないほどの出来映えです。アインシュタインの顔だけでも全部で50時間に及ぶエナメル加工が施され、さらにベースのダイアルに半透明の黒のエナメルを塗ってから、その上に白のエナメルの「チョーク」の走り書きを塗り重ねるという作業に80時間が費やされました。

ルイ・ヴィトンと「オンリーウォッチ」
「オンリーウォッチ」は、ユニークなエディションのタイムピースを集めた隔年開催のチャリティ・オークションとして2005年に創設されました。収益は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーを治療するための臨床研究開発を目的として、モナコ筋ジストロフィー協会に寄付されます。ルイ・ヴィトンは「オンリーウォッチ」の創設以来、一貫してサポーターを務めており、2005年以降10回開催されたチャリティ・オークションに毎回参加しています。

ルイ・ヴィトン ウォッチ部門ディレクターのジャン・アルノーは次のように述べています。「メゾンは、『オンリーウォッチ』をその創設当初から一貫して支援しており、世界最大のウォッチ チャリティ・オークションの第10回に『タンブール アインシュタイン オートマタ』を出品できることを誇りに思います。ルイ・ヴィトンのハイウォッチメイキングが生み出した最高傑作を発表する場として、これに勝る機会は考えられません。『オンリーウォッチ』は、より明るい世界を築くことを目指しており、これを達成する一助になれることを光栄に思います」。

「タンブール アインシュタイン オートマタ」は、慈善のためにウォッチメイキング界が一体的に取組むという「オンリーウォッチ」の価値観を反映すると共に、ルイ・ヴィトンとこのチャリティ・オークションの長きにわたるパートナーシップを記念してデザインされたユニークなクリエーションです。「タンブール アインシュタイン オートマタ」が出品され、メゾンの自社製オートマタウォッチの最新動向を発表する舞台ともなる第10回の「オンリー ウォッチ」は、2023年11月5日(日)にジュネーヴにて開催されます。

「タンブール アインシュタイン オートマタ オンリー ウォッチ 2023」
ムーブメント
・キャリバーLV 525:「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で開発され、組立てられた手巻き機械式ムーブメント
・4つの仕掛けを持つオートマタ機構、ジャンピング アワー、レトログラードミニッツ、パワーリザーブ インディケーター
・部品数:426
・パワーリザーブ:100時間
・振動数:21,600回 / 時
・石数:50ケース
・ステンレススティール製のケースとラグ
・ディック・スティーンマンによるハンドエングレー ビング(1個のダイヤモンドがセットされたステンレス スティール製のリューズ、プッシュボタン)
・ケース径:46.8 mm
・厚さ:14.4 mm
・ドーム型の反射防止加工サファイアクリスタル
・防水:30mダイアル
・ニコラ・ドゥーブレルによるミニチュアペインティングとグリザイユエナメル加工(アイン シュタインの顔、ベースダイアル)
・ディック・スティーンマンによるハンドエン グレービング(18Kホワイトゴールド製のアインシュタインの顔と分針)
・1石のダイヤモンドをセットしたダイアル ストラップ
・ブラックアリゲーターストラップ バックル
・ステンレススティール製のダブルフォール ディングバックル トランク
・モノグラム・エクリプス キャンバスにハンドペイントを加えたハイウォッチ メイキング用トランク5石のラウンドダイヤモンド(~0.06カラット)

※ALBERT EINSTEIN および / またはEINSTEINは、エルサレム・ヘブライ大学の商標または登録商標です。アルベルト・アインシュタインの人格権、肖像権は、エルサレム・ヘブライ大学に帰属します。すべては、BEN Group, Inc.が独占的に代理し、許可を得て使用されています。公式ライセンス商品。無断転載を禁じます。