類い稀なエスプリに溢れる【ルイ・ヴィトン】の新作ハイウォッチ

「ルイ・ヴィトン ヴォヤジャー フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ プリカジュール」

PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON

ルイ・ヴィトンは、さまざまな美術工芸品とハイウォッチメイキングが交差する領域で、プリカジュールエナメルを21世紀に蘇らせました。モダンなステンドグラスの窓へと姿を変えた「ヴォヤジャー」のダイアルによってウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が開発したフライング トゥールビヨンムーブメントの完璧さが明らかとなり、そこには誉れ高いジュネーブ・シール(ポワンソン・ド・ジュネーブ)の刻印も。
それはまさに、ブルーな世界への旅。

伝統的な専門技術の習得と復活は、ルイ・ヴィトンの代名詞とも言えるもの。メゾンは創業当初から、クラフツマンシップをブランド理念の根幹に据えてきました。

ルイ・ヴィトンは、プリカジュールエナメル──14世紀の文献に初めて登場した言葉──を採用することで、欧州の中でもごく少数の職人のみが使用するこの稀少で複雑な技法の復活を目指しています。このエナメル加工のプロセスは膨大な時間と手間を要しますが、その透明感や光沢、色彩豊かなニュアンスは他の追随を許しません。

このブルーのグラデーションを表現するためには、何ヶ月にもわたる研究が必要でした。これを実現すべく、メゾンは「ラ・ファブリク・デ・アール」のアトリエに携わる数名の熟練したエナメル職人と協業。「ヴォヤジャー フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ プリカジュール」のダイアルはすべて「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のアトリエで製作されました。

PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON
PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON

技術的かつ芸術的な偉業

4-5世紀にビザンティンの職人らによって開発された極めて精緻なプリカジュール技法は、下地の支えなしに枠内にエナメル加工が施されたもの。ルイ・ヴィトンは既存のさまざまなプリカジュール技法の中から、西洋に古くから伝わる「穴開け」技法という最も難易度の高い手法を選択したのです。

エナメル職人は、このミニチュアステンドグラスの芸術品に命を吹き込むため、最も伝統的な技法である毛細管現象による充填に則り、各セクションに絵筆で色を施しました。エナメルをダイアルの盤面に直接塗布するのではなく、中空の枠内に塗布するためには、筆を手早く軽快に動かし、エナメルを均一に広げ、気泡ができないようにしなければなりません。こうした表面の仕上がりはまさに技術的な偉業であり、ウォッチ「ヴォヤジャー」にかつてない透明感と明るさをもたらします。「Vuitton」のイニシャルである「V」モチーフを繰り返し組み合わせた、印象的な見た目のホワイトゴールド製ダイアルは、鮮やかなきらめきを放つプリカジュールエナメルのモダンな再解釈を表現しています。その効果をさらに際立たせているのは、タイムピースの絶妙な配色とエナメル仕上げの表面のサイズ。例えば12時の位置の中央ダイアルに見られるように、艶やかな3色のブルーのグラデーションは、ウルトラマリンやアズール、ブルーグレーの間で彩度と乳光度が異なります。

PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON
PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON

ルイ・ヴィトンの卓越した技術力は、広範囲にプリカジュールエナメルを施すことの難しさのみならず、針パイプの配置においても見られます。針を完璧に配置するにはパイプを中心に正確に置き、ミリ単位までの調整を手作業で行わなければなりません。ブルーのダイアルの中心に静かに浮かんで見える部品は、丹念に塗られたエナメルによってしっかりと固定されています。この偉業は、メゾンのエナメル職人の創意工夫と豊かな経験に裏打ちされたものです。

鮮烈な印象を与えるほどの透明度を実現するためには、合計5-6層にわたる半透明のエナメルとそれと同じ回数の焼成を必要とし、ダイアル1つを仕上げるのに約100時間もの作業が費やされます。

PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON
PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON

この魅惑的な芸術品は、四角い輪郭が円を取囲む「ヴォヤジャー」のアヴァンギャルドなケースの中で異彩を放ち、その構造はウォッチにより一層の輝きをもたらします。この種のエナメルは、ダイアルに光を透過させることによって明暗効果を引き立て、ウォッチの機構に無限のニュアンスを添えます。この卓越したデザインに組み合わされているのはユニークなスケルトンムーブメント。ジュネーブ・シールの認証を取得したこの手巻きムーブメント「キャリバーLV104」は、最も小さい歯車の歯にいたるまですべて手作業で仕上げられています。プリカジュールエナメルの卓越したノウハウとフライング トゥールビヨンムーブメントの熟練の技を融合させることによって、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」は、ハイウォッチメイキングの真髄を完璧に表現しています。

PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON
PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON

最高峰のメカニズム

「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」内で独自に開発・設計されたこのフライング トゥールビヨンは、現代のハイウォッチメイキング分野におけるルイ・ヴィトンの類い稀な技術の証。

ルイ・ヴィトンは、ウォッチメイキングにおける最もアイコニックな複雑機構の中でも、エフォートレスで革新的なバージョンを採用。80時間のパワーリザーブを誇るこのムーブメントに使用された合計168個の部品の組み立てには、120時間以上の作業を要しました。

大文字の「V」を象ったアイコニックな調速機のキャリッジは、1分間に1回転します。「V」モチーフの躍動感は、垂直に配置されたムーブメントやダイアルのプリカジュールのモチーフと相まって、このトゥールビヨンに真にユニークな個性をもたらします。

PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON
PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON

さらに特筆すべきは、「ヴォヤジャー フライング トゥールビヨン ボワンソン・ド・ジュネーヴ プリカジュール」に名高いジュネーブ・シールが刻印されていること。1886年に創設されたジュネーブ・シールは、ウォッチ製作に用いられるすべての部品の製造と仕上げが最高水準であることを証明するものです。9時の位置に刻印されたシールは、エナメルが施されたダイアルの下から燦然と輝きます。

頂点を極めた類い稀な芸術性や卓越した機械式ムーブメント、そしてジュネーブ・シールが融合した「ヴォヤジャー フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ プリカジュール」は、ウォッチメイキングにおける真のマスターピースであり、1854年の創業以来ルイ・ヴィトンの原動力となってきた先見性のあるエスプリに溢れています。

PHOTO CREDIT:LOUIS VUITTON

「ヴォヤジャー フライング トゥールビヨン ポワンソン・ド・ジュネーヴ プリカジュール」
Q7EBBY

・キャリバーLV104:「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で開発・組み立てられた手巻き機械式ムーブメント
・ウォッチフェイスとケースバックの縁に刻印されたジュネーブ・シール認証
・機能:スケルトンフライング トゥールビヨン、時・分表示、1分に1回転する「V」字型トゥールビヨンケージ
・部品数:168
・パワーリザーブ:80 時間
・振動数:21,600振動 / 時
・石数:17

ケース
・ポリッシュ仕上げとサテン仕上げが施されたプラチナ950および18Kホワイトゴールド製のケース
・ケース径:直径41 mm
・厚さ:11.68 mm
・反射防止加工サファイアクリスタル
・透明のケースバック
・防水:50 m

ダイアル
・「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のアトリエで製作されたハンドメイドのプリカジュールエナメルダイアル

ストラップ
・ネイビーブルカラーのカーフレザーストラップ

バックル
・プラチナ950製のフォールディングバックル

ルイ・ヴィトン

1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。 伝統を重んじ、歴史の中で建築家やアーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。

ルイ・ヴィトン 公式サイト
https://www.louisvuitton.com